雨の中の猫：きわめて局地的なグルメマップ

　だいたい夕方6時ごろ～日付が変わる頃までの営業。定休日は不詳。特に週末の8時前後は満席で入れないことも多い。客層は付近の学生中心のようだ。価格は普通に食事をして軽く一杯飲む程度なら一人1500-2000、しっかり飲んでも3000-5000程度。このタイプの店としてはやや標準的～やや安めの価格設定となっている。

　世間的に高級なものとして見なされないようなジャンルのお店としてはピカ1のうまさ。品揃えもなかなかに悪くない。季節ものからちょっと変わったものまで楽しめるのがよい。ただし先にけなしておくが、年々味は落ちている。４、５年前までは多少年配のおばさんが経営しており、この頃はもっとおいしかった。お好み焼きがメインであったがコリアンフードなども置いており、全体的に円熟した完成度の高い味という作りであった。一方で（コリアンフードを除けば）変わったものは今より少なかった。その後、恰幅のよいまだ若い男性の店主に変わり、多少味が落ちた。若いなりによく工夫しがんばっている点はあるので責めては酷かも知れない。この頃から多少変わった、色気のあるものを置くようになった。二年ほど前、その店主のままで改装があったがこの時もやや味が落ちた。また、そうしたちょっと変わったものに関しても、少し質を落とした感がある。コストを落としたように思われた。
　味に関して言えば、まとまりがありハズレが少ない。一方でこれといった推せるメニューもない。最近置いているものの毛色が多少変わったが、値段の張らない範囲でなかなかに悪くない酒をそろえている。メニューの多さは一つ評価すべきだろう。これだけのメニューをそろえながらハズレが少ないのはなかなかのことである。
　質に関しては多少注意が必要である。まずお好み焼き屋という店舗の性質上、どうしても化学調味料の味を感じてしまうものがある。また、素材に関して言えばばらつきが大きい。質のよいものももちろん多いのだが、質の面で多少劣るものも見受けられる。これは特に一品ものに顕著である。ある程度の当たり外れがあるのは覚悟して欲しい。もちろん、あたりを引いたときの喜びはたまらない。こういう居酒屋などではまずもってお目にかかれない質のものを出してくれることも多い。
　サービスは並み。従業員はよいが、フロアの大きさに対して客を多少詰め込みすぎている。
　価格については、量がそれぞれなかなかにあることもあり、安いとわたしは判断する。これは余談だが、お好み焼き類は並みと大盛で値段があまり変わらないのに大きさが倍ほど違う。大食漢の向きには大盛をおすすめしたい。

（2004/7/14）

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